
健康長寿と東洋医学

講演される東洋医学研究所所長黒野保三先生
始めに、「鍼治療のよもやま話」として、黒野先生が自ら体験された、いくつかの印象深くドラマティックな臨床のお話をしてくださいました。
続いて、日本の東洋医学の歴史や、「医」という文字の由来を教えてくださいました。
また、アメリカにおける鍼灸治療の現状に関する記事をスライドを用いて示され、日本の鍼灸界の現状に対する危惧と、国民は最善の医療を受ける権利があるのだというお話がありました。
そして、黒野式全身調整基本穴を用いた太極療法についてのお話や、黒野先生が過去に行われた鍼の研究結果(経穴の研究、鍼治療効果の持続時間・刺激強度の研究、糖尿病・肝臓病に対する鍼治療の研究、鍼治療による風邪罹患回数の変化など)を示され鍼治療のよさについての説明をしてくださいました。
最後に、鍼治療を行う上で必要なのは知識・技術・技能などであり、さらに大切なのは人間性なのだということをお話くださいました。