(公社)生体制御学会第1回Web講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加しました
2021-07-08 08:11
東洋医学研究所
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令和3年7月4日(日)(公社)生体制御学会第1回Web講習会講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加しました。

(公社)生体制御学会第1回Web講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)
(Zoomによるオンライン配信)

9:00〜10:30
脳の働きと記憶の意味 〜脳はありのままを見ていない〜
  (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座       
名古屋大学環境医学研究所生体適応・防御研究部門脳機能分野教授
澤田 誠 先生

今日は脳とコンピュータの違いについて御講義頂きました。
「脳とコンピュータの本質的な違いで考えられるのは大きく3つあります。まず、脳はコンピュータと違って間違えます。また、感情が脳にはあり、伝達に関係した配線以外のものがあります。
 脳の記憶容量を計算すると、約17.5テラバイトあり、DVDにすると約3700枚分になります。多く感じるかもしれませんが、すべて記憶していると数日分しか覚えていることができません。
 そこで、記憶は必要なものは残し、不必要なものは忘れていきます。では、なにを基準に脳は必要な情報と思うのでしょうか。それは、自然界で生存するために大切であるかどうかが重要になります。コンピュータのように情報の蓄積ではなく、環境が変化する自然を相手に必要な情報と思われるものを優先的に記憶として残していくのです。
 長期記憶の種類は大きく4種類あり、化学式や記号、言葉の意味や数式など一般的に知識と呼ばれる意味記憶、スポーツや自転車の乗り方など、体で覚えた手続き記憶、経験や出来事など個人の思い出に関するエピソード記憶、無意識に覚えている、先に覚えていたものと結びつけて思い起こすプライミング記憶があります。」と御講義頂きました。


10:40〜12:10
基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 
愛知医科大学客員教授(神経内科)
岩瀬 敏 先生

今日は自律神経について御講義頂きました。
「自律神経とは、文字の通り自らを律する神経であり、意識の上に昇らず、人体を制御してくれる神経になります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は闘争と逃走の神経と言われ、激しい運動中、興奮や緊張時、イライラや恐怖を感じる時に強く働き、副交感神経は癒やしとメンテナンスと言われ、睡眠時、休息時、食事、食後、安心感、達成感、リラックスしているときに強く働く神経になります。
自律神経支配の特徴として、二重神経支配があり、例外はありますが、基本的に1つの器官は交感神経と副交感神経の両方の支配を受けます。また、相反性神経支配と言って、交感神経と副交感神経は互いに亢進と抑制を行っており、標的器官の機能にとって協力的に作用します。
副交感神経は迷走神経と仙髄神経があり、迷走神経は副交感神経活動の75%を担っています。迷走神経の支配領域は、硬膜、耳介、上咽頭、肺、心、腎、胃、小腸、横行結腸の脾曲までであり、残りの脾曲より遠位の結腸、直腸、腎、膀胱、前立腺、生殖器は仙髄系となります。」と御講義頂きました。

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