(公社)生体制御学会第2回Web講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加しました
2021-10-07 08:41
東洋医学研究所
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令和3年10月3日(日)(公社)生体制御学会第2回Web講習会講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加しました。

(公社)生体制御学会第2回Web講習会
(愛知県鍼灸生涯研修会)
(Zoomによるオンライン配信)

9:30〜10:20
記憶を作るメカニズム 〜睡眠と夢:眠りが記憶を強化する〜 
(公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座       
名古屋大学環境医学研究所生体適応・防御研究部門脳機能分野教授
澤田 誠 先生

今日は睡眠について御講義頂きました。
「生物にとって寝ている時は敵から攻撃される危険が最も高い時間となります。それでも生物は寝ます。それでは、なぜ睡眠は必要なのでしょうか。
 人間は動物の中で眠る時間が長いとされています。それは、単に安心して眠れる環境があるからだけではないようです。ここに睡眠が必要である理由があります。
 睡眠は大きく、レム睡眠とノンレム睡眠に分かれています。近年の研究で、ノンレム睡眠時には脳で新しいシナプスがどんどん作られ、レム睡眠時にシナプスをどんどん壊すことが分かってきました。
レム睡眠時に壊すシナプスは情報の取捨選択をしており、必要のないシナプスを壊していると考えられています。
 睡眠は体の休息と共に、脳の情報整理をしていることが分かってきています。」と御講義頂きました。



10:30〜12:00
基礎生理学 (公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 
愛知医科大学客員教授(神経内科)
岩瀬 敏 先生

今日は自律神経、特に発汗について御講義頂きました。
「人間は汗をかいて体温調節をしていますが、他の動物はどうでしょうか。犬は放熱のほとんどをあえぎに頼っています。象は体温調節のために水浴が欠かせません。うさぎは耳が大きく、耳からの放熱で調節しています。
系統発生学的に汗をかくというのは人間だけ(類人猿の一部も汗で調節)であり、高等な機能になります。
発汗は2種類あります。1つは精神性発汗であり、感動したときや、興奮、緊張したときにかきます。全身に汗をかきますが、特に手掌、足底でかきやすく、精神性刺激が元でかきます。発汗量は少ないのが特徴です。
もう1つは温熱性発汗であり、暑い時や運動中に体温調節のためにかきます。有毛部から汗をかき、温熱性刺激が元で発汗量が多いのが特徴です」と御講義頂きました。

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