令和5年度(公社)生体制御学会第1回Web講習会に参加しました
2023-07-06 10:52
東洋医学研究所
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令和5年7月2日(日)に令和5年度(公社)生体制御学会第1回Web講習会講習会(愛知県鍼灸生涯研修会)に参加しました。


9:00〜10:30
基礎生理学1
(公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座 
愛知医科大学客員教授(神経内科)
岩瀬 敏 先生

今日は脳について御講義頂きました。
「大脳は3層構造からなり、新皮室、旧皮質、古皮質となります。新皮質は高度な精神支配、旧皮質は旧哺乳類の脳でウマの脳とも呼ばれます。古皮質は爬虫類の脳でワニの脳とも呼ばれます。
大脳皮質は前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉からなります。前頭葉は運動・行動・創造・思考を司ります。頭頂葉は触覚、空間認知を司ります。側頭葉は聴覚、高次視覚の認知、記憶を司り、後頭葉は視覚を司ります。
脳領域については、1904年にブロードマンの脳地図が有名で、大脳皮質を52に分類しています。
運動野や体性感覚やと身体部位との対応関係をまとめた、有名な「ホムンクルス」と呼ばれるものがあります。脳領域が大きいところほど部位を大きくしてある人形ですが、口と手が特別大きく、脳の大部分を使っていることがわかります。
フィネアス・ゲージという人は、事故で前頭前野に障害をもってしまいました。すると、意思決定や感情の調節ができなくなり、周りからは事故以前の誠実なゲージ氏とはまるで別人になってしまったと言われたそうです。前頭前野は人間を人間らしくする機能を司っていることがわかっています。」と御講義頂きました。


10:40〜12:10
脳と行動の分子生物学的アプローチ
(公社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座       
名古屋大学環境医学研究所生体適応・防御研究部門脳機能分野教授
澤田 誠 先生

今日は脳と行動の分子生物学的アプローチについて御講義頂きました。
「人の行動を研究するためには分子遺伝学と遺伝率の理解が不可欠になります。
 PCRはよく聞くと思います。ポリメラーゼ連鎖反応の略になり、第一段階として、二本鎖DNAを加熱して鎖を解離します。第二段階ではプライマーとハイブリッド形成を起こします。第三段階はプライマーからDNA合成開始をします。これを何回も繰り返すことで少ない検体で感染しているかどうかを検査することができます。
 逆転写酵素とはRNA依存性DNAポリメラーゼのことです。この酵素は一本鎖RNAを鋳型としてDNAを合成するもので、レトロウイルスの増殖に必須の因子として発見されました。」と御講義頂きました。

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