健康長寿は自己管理と鍼治療 東洋医学研究所?所長 黒野保三
2013-01-01 21:13
東洋医学研究所
記事に戻るコメント(0)を読む・書く

 2007年の内閣府による高齢者の意識調査では、60%以上の国民が「自宅で療養したい」と回答しております。
 また、要介護状態になっても、自宅や子供達、親族の家での介護を望んでいる人が40%を超えたと報告しており、住み慣れた所でできるだけ長く生活できるように、在宅医療を推し進めることが必要であると結論づけております。
 この大きな流れに沿って、幾つかの具体策が打ち出されており、自分の健康や長生きに関しては、自己管理が一番大切だという事になります。要するに、健康や長生きは高齢になってからでは遅く、老若男女すべての人が健康・長寿の自己管理を始めて頂きたいと思います。
人は動物であり、読んで字の如くで、人間は動く物で、ひたすら歩いて生活をしてきた生物であり、現代においても、健康と長寿の秘訣は歩く事が第一であります。
 私が患者さんに歩きなさいと話しますと、「先生に歩けと言われて歩いたら膝が痛くなった、腰が痛くなった」と言われる方がおられます。要するに、普段歩いておられない方が急に多く歩きますと、かえって体調を悪くされる事があります。
 したがって運動をする順序が大切であり、歩く事は最初20分位にして、1週間続けて問題が起こらなければ、5分位多く歩き、1週間問題がなければ、また5分追加するという具合にして、40分位歩き続けるようにして下さい。また、歩く時に意識を脳に伝えるようにすることが大切です。
人の健康には基準が示されておりませんが、私は日常生活が不自由なく動ける事、三食が充分摂れる事、夜良く眠れることが健康であると定義づけたいと思っております。
 孫思バク(A.D.581-673)は「未だ病まざる病を治す」と言って「未病治」を強調し、「上医ハ未病ヲ治ス」「中医ハ人ヲ治ス」「下医ハ病ヲ治ス」と鍼医師をランク付けております。
 貝原益軒は、「鍼治療によって生ずる利益は薬や灸よりもすみやかに現れる。ゆえに良くその利と害とを検討しなければならない。強くしてひどく痛む鍼はよくない。早く病気を治そうとして、かえって病気が加わる。これは良くしようとして悪くすることであり、大いに用心しなければならない。」と鍼医師の心得を説いております。


      
3/5
先頭ページ |  前のページ
次のページ |  最終ページ
記事に戻るコメント(0)を読む・書く
検索
キーワード

カテゴリ
よくある質問 (10)
コラム (57)
患者さんの声 (51)
活動内容 (6)
研究業績 (11)
講演・メディア掲載実績 (18)
適応症の治療案内 (82)
月別アーカイブ
2017年8月 (3)
2013年1月 (1)
2012年12月 (3)
2012年11月 (7)
2012年10月 (4)
2012年9月 (86)
2012年8月 (74)
2012年7月 (15)
2012年5月 (1)
2012年4月 (1)
2012年3月 (1)
2012年2月 (1)
2012年1月 (1)
2011年9月 (1)
2011年6月 (1)
2011年4月 (1)
2011年2月 (2)
2011年1月 (1)
2010年12月 (1)
2010年11月 (1)
2010年10月 (1)
2010年9月 (1)
2010年8月 (1)
2010年7月 (1)
2010年6月 (1)
2010年5月 (1)
2010年4月 (1)
2010年3月 (1)
2010年2月 (1)
2010年1月 (2)
2009年12月 (1)
2009年11月 (1)
2009年9月 (1)
2009年8月 (1)
2009年7月 (1)
2009年5月 (1)
2009年4月 (2)
2009年3月 (1)
2009年2月 (1)
2009年1月 (1)
2008年10月 (1)
2008年9月 (1)
2008年5月 (1)
2007年6月 (1)
2007年3月 (1)
2006年11月 (1)
2006年6月 (1)
2005年11月 (1)
2005年9月 (1)
2005年8月 (1)
2005年6月 (2)
2005年5月 (1)

友人に教える
お問い合わせ

ホーム
上へ
東洋医学研究所

東洋医学研究所
このサイトは携帯電話向けサイトです。
携帯電話でご覧ください。