突発性難聴とオージオグラム 東洋医学研究所? 主任 橋本 高史
2017-06-01 08:36
東洋医学研究所
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はじめに
普段は気にならないと思いますが、聴力は年齢を重ねることによって弱まってくるものであります。 
そして、耳の疾患である耳鳴りや突発性難聴などの罹患者も年々多くなってきています。
今回は、耳の疾患のひとつである突発性難聴と、聴力の検査方法であるオージオグラムについてと、突発性難聴に鍼治療が功を奏した症例をご紹介させて頂きます。

突発性難聴とは
突発性難聴は、健康な聴力の人が原因やきっかけが全く分からないままに、ある日突然片方の耳が聞こえなくなってしまう疾患です。原因は不明といわれていますが、耳の血流の循環障害、外リンパ瘻、聴神経腫瘍、ウイルス、ストレス、疲労等が関与していると考えられています。
主症状は難聴ですが、随伴症状として耳鳴り・耳の閉塞感・めまいが挙げられます。めまいに伴う吐き気や嘔吐を除けば、この3症状以外の症状がないのが特徴であります。
また、突然高度の難聴が発生するため、聞こえなくなった時刻や、その時に何をしていたかを覚えている事も特徴の一つであります。
そして片耳でも、急に聞こえなくなる恐怖は計り知れません。また、突発性難聴は治りにくいケースも多い疾患であります。

オージオグラムとは
突然耳が聞こえなくなった時、まずは耳鼻科での検査に行かれる方が多いと思います。その際の最も基本的な検査がオージオグラムを用いた検査です。
オージオグラムとは、人の聴力を評価する最も基本的なものであり、周波数毎の閾値をグラフ化したものであります。 オージオグラムを見れば、その人の聴こえが正常かどうか、異常ならばその異常の実態を知ることができます 。
オージオグラムは、人が聴くことができる主な周波数の音について、聴くことができる最も弱い音(聴こえの閾値)を探して記録するもので、横軸は検査する音の高さ(周波数) を、縦軸は音の強さを表わしています。正常の値は10〜25dB(デシベル)です。

 
    
                  
 
図1 正常な聴力(上)と突発性難聴(下)のオージオグラム
は右耳、×は左耳の状態を表す
 
オージオグラムに記録されるものは7つの周波数の音についての聴こえの閾値で、その閾値が 図の中で上の方にあれば弱い音まで聴こえることを、下に下がれば下がるほど強い音でなければ聴こえないことを示します。
正常な聴力の場合は左右の状態に差はなく弱い音も聞こえており、突発性難聴の場合は右耳の聴力が高度難聴の状態を示しております(図1)。
 
突発性難聴に対する鍼治療の一症例
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