岐阜県シルバー大学講座
2006-06-26 13:36
東洋医学研究所
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平成18年5月から翌年3月まで(財)岐阜県健康長寿財団主催の「岐阜県シルバー大学講座」が開講されています。
この講座は高齢者の生きがいと健康づくりを目的に、岐阜地区(岐阜市)、中濃地区(郡上)及び飛騨地区(下呂市)の3地区において行われます。 この講座の6月の講師として東洋医学研究所?所長 黒野保三先生が「健康長寿と東洋医学」と題して講演されました。

日 時   6月26日(月)午後1時00分〜午後2時30分
場 所   岐阜県福祉農業会館 2階 大会議室
 〒500-8385
 岐阜県岐阜市下奈良2-2-1
参加者   95名
テーマ   『健康長寿と東洋医学』
講 師   東洋医学研究所? 所長 黒野 保三 先生


講演をされる東洋医学研究所?所長の黒野保三先生
   

         
会場からは積極的な質問もありました。


古典鍼灸医学の考え方や、日本における鍼灸医学の歴史、西洋医学の中で東洋医学が取り入れられつつある現状についての説明がありました。 また、鍼灸には認定制度があり、鍼灸治療を希望する場合、認定を受けている鍼灸師を選ぶことの勧めがありました。

近年、「健康日本21」という健康づくり運動が推進され、健康で長生きをしたい、老化を遅らせたいと考えている人々が増えており、老化に関する研究のお話がありました。

すでに黒野先生は1986〜1988年にマウスを用いて鍼治療による生体防御系に与える研究を行っており、鍼治療により生体の防御機構や再生機構を活性化し、遅老を可能にできることが証明されています。その研究結果について詳細な説明がありました。

また、超音波と鍼治療の併用療法の効果や、黒野式全身調整基本穴による太極療法の説明があり、その鍼治療によって種々の不定愁訴指数や肝機能数値の改善、風邪罹患回数の減少がみられることについて、データを基にお話がありました。
 
老化とは活性酸素による細胞レベルでの障害が起こっているという仕組みや、運動を継続することにより抗酸化物質が増強し老化の防止ができることを示し、逆に食べすぎ、運動不足が様々な疾病への引き金になるという説明がありました。
 最後に、バランスの取れた食事の勧めと、健康のための生活習慣についての提示がありました。
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