顎の関節は他の関節と少し違った仕組みになっています。
顎の関節は他の関節と少し違った仕組みになっています。口を大きく開いたときには骨のはじ(
下顎骨)がおよそ
2cmくらい
前方に移動します。
このとき
下顎骨は回転しながら滑り降りていくのですが、滑る面の骨に著しい
デコボコがあったり、動く骨と滑る骨の間にある
関節円板という組織に
変形や
位置のずれがおきていると、動く途中の
下顎骨がなめらかに動くことができず、つかえながら乗り越える音がします。
このように、
顎関節を動かす筋肉や
関節の機能異常をおもな徴候とする病気を、
顎関節症といいます。10歳代の終わりから20歳代の
若い女性に多く、最近では子供にも増えているといわれます。
顎関節症には次のような原因が考えられます。
顎関節症の原因には、食事のときに正面を向かずに横のテレビをみながら食事をするなど
顎関節の使い方が悪いもの
。慢性の肩こりや
腰痛などを持っているような
からだの不調が顎に影響を与えるもの。
歯の治療や
喪失、
痛みなどによって今まで食べていた状態が変化し、顎の使い方が変わるような口の中に原因があるものなどが考えられます。
また、
幼児の顎関節症の原因では
悪い噛み方、
不良な歯の詰め物、
指しゃぶりなどが考えられます。
顎の症状以外に副症状をともなう場合もあります。
口を大きくあけたり、ものをかんだりしたときに、ぎこちない動きとなって自由に動かせず、痛みをともない、口をあけるときにひっかかったり、
口を開閉すると関節の音(カックン、コツコツ、プチプチ、ジャリジャリ)がするといった症状がありますが、
腫れたり、
熱が出たりすることは
ありません。
これ以外に副症状をともなう場合もあります。副症状として、
頭部、
頚部、
肩、
腰、
手足の疼痛、
めまい、
耳なり、
耳閉塞、
目(充血)、
鼻(鼻閉感)、
自律神経失調症の諸症状、顎位が定まらない
咬合異常などがみられます。
東洋医学研究所?では、長年に亘りこのような
顎関節症の治療をさせて頂いております。
症状の程度によっては、治療に時間のかかることもありますが、是非、
継続的な鍼治療をお勧め致します。